洛タイ投書箱



父が語った憲兵中佐「戦死」の真相
2010年8月27日


◆…8月21日発行の洛南タイムス「墓碑でたどる戦没者の消息」(7頁)の記事中にあった陸軍中佐の件で、私が幼い頃に父(生きておれば百歳になります)から聞いた話を伝え、若い世代への警鐘の一つに付け加えていただきたく投稿しました。
◆…何分、不確かでございますが、この中佐は遠い親戚の人物でした。父は昭和の軍部隆盛の時代でもございましたので、この中佐を誇りに思っていたのだと思われます。
◆…父から聞いた話によると、彼(中佐)はフィリピンのモンテンルパ刑務所で戦犯として銃殺刑に処せられたそうです。当時にすれば罪も罪ですので遺灰の引き渡しも多分無かったようで、当時の風潮として、こうした事実(死刑)を話すことはタブーとされていたのかも知れません。
◆…刑務所からの手紙には「私個人が決して一人たりとも手に掛けたことは無く、職責上、責任を取って遠い南の国で生を終えます」との内容が記されていたと聞きましたが、私自身、学校に上がるかどうかの幼少期ですので、今となっては確かめようも、記憶に対する確信もありませんが、「憲兵中佐―フィリピン・モンテンルパ刑務所―銃殺刑」という断片的な事実だけは今も信じております。
◆…こうした訳で2階級特進が見送られたのだと、私なりに理解しています。残されたご家族はその後、東京に出られ、ご子息は超一流の会社のトップとなられ、今もご存命なら90に手の届く年齢ではないかと思われます。
◆…投書を匿名にさせていただいたのは、決してこの件を隠蔽するためでなく、陸軍中佐のご家族に対して配慮させていただいたのが理由です。
◆…2階級特進がなかったことに疑問を投げかけられ、伊勢田共同墓地の戦没者の消息を調査されている岩田先生によろしくお伝え下さり、平和への教育の一環としてご活用いただければ幸甚です。(伊勢田の一住民より)

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