洛タイ投書箱



野中広務氏への手紙
2005年 10月 18日


◆…10月16日付2面の、医療法人啓信会の創業50周年記念講演会の報道記事、きづ川病院に月1回通院する身なものですから関心あって読みました。
◆…野中広務氏が小泉自公政権下では抵抗勢力の一人と目されていたようですが、イラクヘの自衛隊派遣に反対なさったこと、旧日本軍が遺棄した毒ガス弾が60年後の今も中国人を殺傷していることに罪悪感をお持ちであること、改憲を当然視する状況は日本政治の不幸だと憂慮なさっていること、正論を正しく吐く勇気ある政治家がつぶされ、グリーン車に乗れるとか料亭に行けると喜ぶ「しょうもない」人が国会議員に当選する状況は、「日本の議会制民主主義の最大の危機」であると警鐘を鳴らされていること、そして、「大政翼賛会の時代に再びひた走っていく状況に私はじっとしていられない」と吐露なさったこと、初めて知りました。
◆…戦争やテロで大量殺人することは人道にそむくことで正義のひとかけらもないでしょう。他国に味方して一緒に戦争することはもちろん、他国の戦争を支援することも、人道に対する犯罪だというのが、二度の世界大戦を反省しての人類の常識であり正論なのですよね。国連憲章も日本国憲法も戦争は不法と宣言し、戦争放棄・戦力不保持・交戦権の否認を誓約する憲法九条は、地球社会の道標なのです。
◆…ですから、野中さんは人類の英知と良心に生きようとなさっているわけで、戦争できる国づくりに異議申立てをする抵抗者なのですね。その実は改悪なのに「改革」、アメリカとの軍事同盟一辺倒なのに「国際協調」、などと言葉巧みに議員と国民を籠絡する人たちこそが、人類の崇高な理想と普遍的な政治道徳の実現に抵抗する勢力と言うべきですね。
◆…戦争するという過ちは繰り返してはならぬとの言論活動で健闘なさるよう、崩れぬ平和を希求する一人の人間として祈願します。(宇治市広野町在住・須田稔)

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