| 洛タイ投書箱 |
| 合併問題アンケート結果を考える | ||
|
|
◆…11月30日、本紙はじめ各紙が報道しました。肯定派56%、否定派24%と。しかし、必要か必要でないかの問い方は決して公正ではなかったのです。問8の選択肢は@7市町合併A5市町合併B2市合併C1〜3以外の合併D1〜4以外の合併E合併は必要でないと思うFわからない、というものでした。 ◆…@からDまでは合併を是とした上でそのパターンを選ばせるというものです。しかし七つの選択肢のうち五つまで占めるのですから、合併肯定を誘導する問い方と言えますね。 ◆…通常なら、「必要と思う」「必要でないと思う」の設問があって、必要と思うと答える人に、では次の五つのパターンのどれを望みますかと問うものです。 ◆…「統計学的にも信頼度の高い傾向が把握できた」と事務局は考えているとのこと。こういう意識調査は設問のしかた次第で回答は違ってくるのです。公正さを欠いたアンケートで結果の数字だけが科学的だとされ、住民の総意を反映するものとして利用されるのは、真正の統計学に対する冒涜ですね。 ◆…こういうゆゆしい問題があるのですが、「地域温度差」があることは見てとれますね。「合併不要」が久御山町で50・9%、京田辺市で35・7%、次いで宇治市24・2%、「7市町合併」が井手町で41・3%、八幡市で30・3%、城陽市で23・9%で、選択肢七つのうち最多。 ◆…7市町全体でいえば、「合併不要」が25・08%、「7市町合併」23・74%、「5市町合併」17・65%、「わからない」10・8%、「2市合併」5・65%、他の組合せと無回答の合計は約17%、といことです。七つの選択肢があって、なお「合併不要」が最多でしかも25%強なのですから、単純に割り切れば「合併しない」が協議会の結論になるでしょう。 ◆…政府のアメとムチに強迫されて、是が非でも合併をと考えるなら、「7市町・5市町・2市、その他について、財政シミュレーションだけでなく、住民の暮らしから見て、生活者の視点から、行政サービスや住民負担がどうなるかの見通しを住民に示さなければならぬでしょう。 ◆…合併で「経費の削減がはかれる」ことと住民の安全・健康・福祉の向上とが具体的にどうなるのか。「公共施設の効率的整備が可能」とはどういうことなのか。広域行政は地方分権や住民自治という21世紀にその発展と確立を目指すべき理念と照らしてどうなるのか。 ◆…合併しないと決めた市町村も少なくないし、11月27日の全国町村長大会は「合併は自主的に行われるべきで強制しないこと。小規模市町村の権限を制限・縮小しないこと」などを決議しました。昨年10月「合併しない宣言」を採択した福島県矢祭町の議会は、「市町村は自らの進路の決定は自己責任のもと意思決定する能力を十分に持っている」と宣言したのでした。 (宇治市広野町・須田稔) |
| ▼投書のインデックスへ |
| copyright©洛南タイムス 京都府宇治市宇治壱番26 TEL0774−22−4109 FAX0774-20-1417 ※このサイトに掲載される記事や写真、その他のデータの著作権は洛南タイムス社またはその情報提供者に属します。無断転載を禁止します。 |