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1年ぶりの再会に熱い抱擁
日韓女子サッカー交流
台風背に永進専門大選手ら
防災の日の1日、台風4号を背に、韓国の250万都市大邱(テグ)廣域市にある「永進(ヨンジン)専門大学女子サッカーチーム」(パク・ジョンチル監督)一行が京都に着いた。宇治市の「京都文教大学女子サッカークラブ」(牛浜真監督)との交流初日、歓迎会場のグランドプリンスホテルでは、1年ぶりの再会を喜び合う学生らの笑顔と釜本邦茂京都文教チーム総監督のユーモアあふれるあいさつで盛り上がった。
平成20年10月、大邱広域市蹴球協会から金聖烈(キム・ソンヨル)副会長が突然城陽市を訪問。永らく途絶えていた少年サッカー交流の再開についての熱い思いを、日韓親善の草の根交流を進める「さくらとむくげの会」(古瀬善啓会長・会員50人)に依頼したのが始まり。
少年サッカーの交流再開を新聞記事で知った京都文教大学の名塩匡企画広報部長が、「スポーツ交流で学生に国際交流の機会を」との思いで間髪入れず、日韓の女子学生サッカー交流の橋渡しを会に依頼したもの。これを受けて、韓国側のキム・ソンヨル副会長と日本側の高山和己副会長らの迅速な骨折りで永進(ヨンジン)専門大学との間で交流話がまとまった。こうして、少年サッカー交流は昨年8月に日本で、今年7月には韓国で実現、女子学生サッカー交流も昨年9月、韓国で行われ、今年日本で行うことになったもの。
来日した永進チームはキム・サンホ大学福祉処長を団長に、役員6人・選手24人の計30人。少年間も女子学生間も、サッカー交流の韓国側中心人物キム・ソンヨル副会長も姿を見せた。迎える京都文教チームは15人。4日まで選手は全員同じホテルに宿泊、試合だけでなく、京都案内などの行動を共にし、交流を深める。交流試合は2試合で、2試合目は京都文教に加え、立命館大学、京都教育大学の3大学合同チームを編成して対戦する。
初日の歓迎会場は、昨年の交流で知り合った学生間のあいさつがそこここで交わされ、とりわけ陽気なユン・スジンコーチは、満開の笑顔で京都文教の選手らひとり1人とハグをして回った。
富田兼三京都文教学園理事長が、昨年の歓待に感謝を述べ「サッカーを通して交流の輪が広がり、相互の国や文化を理解する機会につながればうれしい」と歓迎のあいさつ。昨年の韓国遠征でも、「伝説のストライカー」として、各地でサインを求められるなど絶大な人気の釜本邦茂総監督は「若い女性に会えると思い、メガネを新調した。ところが朝から歯痛で顔が腫れてしまって」とユーモアたっぷりに話すと、会場の女性らは大爆笑。「台風にスピードを緩めてもらって、帰れなくなれば1日長く日本に居られるのに」など終始会場のムードを和ませた。
永進チームのキム団長は「台風が韓国の方向に向かって良かった」と京都での交流の実現を喜んだ。学生の就職率が5年連続韓国1、サッカーでは全国大会優勝経験もあるなど学校やチームを紹介。その上で「日韓サッカー交流を通して、広い視野、他人への思いやりなどが身に着くことを願っています」とあいさつした。
交流の仲人役を果たした古瀬善啓さくらとむくげの会会長は、「昭和56年、京都で韓国の半夜月国民学校と城陽の少年サッカーチームが対戦したのが交流の原点。来年で30年の節目を迎える。交流の流れを途絶えさせないため我々の会が誕生、幅の広い草の根交流を進めてきた。さらに日韓の人間交流が深まるよう努力していきたい」と乾杯の音頭をとった。【藤本博】
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