京都:山城地方のニュースをお伝えします

2018年6月26日

TODAY NEWS

地域の教育力を高めるには
府教委など

未来っ子HUGフォーラム



 さまざまな社会の変化に対応し、家庭・学校・地域社会の教育力をより一層高めようと、「山城地方PTA指導者研修会・やましろ未来っ子 みんなでHUGフォーラム」が24日、宇治田原町立総合文化センター(岩山沼尻)で開かれ、PTA会員や教職員など約530人の参加者が講演などで教育についての現状を学んだ。【鹿野達郎】

 各種個人や団体の役割や活動のあり方について、研修を通して社会総がかりで子どもを育む環境づくりを推進しようと府教育委員会、山城地方PTA連絡協議会、やましろ未来っ子はぐくみネットワーク推進協議会、京都府青少年育成協会が主催し、府山城広域振興局の共催、府山城教育局が主管となって開催している。
 昨年度まで同「指導者研修会」と同「HUGフォーラム」を個別に開催していたが、今年度から1つに統合して実施することとなった。「『つながり』を生かして子どもの自己肯定感をはぐくんでいくために」をテーマに「講演」「取組発表」「ポスターセッション」の3セッションで進行した。
 開会式では府山城教育局の阿部篤士局長が「社会のつながりを意識したカリキュラムが求められているため、地域と学校が連携して取り組む必要がある」とあいさつ。山城地方PTA連絡協議会の中本裕也会長は「子どもたちにできること、学べることを広げていきたい。子どもたちは未来そのもの。そして私たちにとって希望」と話した。
 研修会では、宇治田原町社会教育委員会の山下満弘委員長が取組発表を行った。「地域・学校・PTAで取り組む『あいさつ・声かけ運動』」と題して、これまでの活動報告を行った。地域住民を主体とした活動であり、「人とのかかわりが希薄になりつつある中、意図的にあいさつ運動を広げるしかけが必要である」と訴えた。
 続いて、大阪樟蔭女子大学の萩原雅也教授が講師を務め、「子育てをめぐる現状と課題 ―私たちができること―」と題した講演会を実施した。萩原教授は大学に勤める傍ら、子育てに関わる講演や家庭教育支援に関わるサポーターのスキルアップ研修など、各地で指導を行っている。
 講演では、萩原教授が江戸時代の教育に触れ、当時は「子どもを見つめる大人の『まなざし』が、銭湯をはじめとするいたる所にあり、それが地域の教育力になっていた」と語った。現在では子育てをとりまく環境は変化していて、1人で育児をこなす「ワンオペ育児」が主流となり、そこに疑問の声があがっている現状を説明した。
 そこで取り組みの実例として、大阪府で取り入れている「親学習」について紹介。約2割の保護者がアンケートで「子どもの育て方に自信が持てない」と答えている中、親学習は12個の教材を使用してプログラム(学習会)を展開。それによる効果は意外なほどあったという。
 子育てについて参加者同士で話をすることで、自分の考え方を持つことにつながり、さらに人間関係も広がるそうだ。「教材はひとつの導入であり、学びを通して親同士がつながり、地域のネットワーク構築につながった」と話した。そして学生時代、ともに勉強や部活動に打ち込んできた仲間と、その後もずっと深い交流を行ってきた自身の経験をもとに「学習活動を通した相互理解と人間関係づくりは強固」だと訴えた。
 会場では、管内37の幼稚園や小・中学校PTA(育友会)が日ごろの活動をまとめたポスターを展示する「ポスターセッション」を開設し、参加者同士が互いに情報交換した。
 このほか、山城地方PTA連絡協議会表彰を行い、PTA活動に尽力した個人・団体に表彰状を贈呈。受賞者は次の通り(敬称略)。
◆団体の部=木津川市立城山台小学校PTA、相楽東部広域連合立笠置中学校PTA
◆個人の部=左聡一郎、神村葉子、石田敦子、乾俊彦、村田卓正、岡田政司、末廣健志、屋敷浩彦、河村明子、井上みどり、是枝さとみ
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