京都:山城地方のニュースをお伝えします

2018年 6月 19日

TODAY NEWS

山城でも震度5強
通勤・通学時に強い揺れ

宇治で2人負傷



 18日午前7時58分ごろ、大阪府北部を震源とする震度6弱の地震が発生し、山城地域でも久御山町、八幡市で震度5強を記録したほか、各地で震度5弱の強い揺れが襲い、「震度5」を経験した23年前の阪神淡路大震災の記憶が多くの人の脳裏をよぎった。宇治市、久御山町ではエレベーター内に人が閉じ込められ、消防が救助したほか、宇治市内で2人が転倒などで救急搬送(いずれも軽症)。鉄道や高速道路がストップし、JR奈良線では黄檗〜宇治間で1時間20分にわたって車内に乗客が閉じ込められ、朝の通勤・通学の足にも大きな影響が出た。【岡本幸一】

■鉄道運休、休校相次ぐ

 地震発生時は朝の通学時間帯。校門で集団登校する児童を見守った宇治市内の小学校長は「強い揺れで登校する児童が大きくのけぞった。全員をグラウンドに集め、校舎内の安全を確かめてから教室に入れた。念のため早めに集団登校させたい」と話していた。
 JR奈良線が終日運転を見合わせたほか近鉄、京阪など私鉄各線の運行も大幅に乱れ、京都すばる、城南菱創、城陽、西城陽、田辺など南部の公立7校も休校した。

■久御山町

 震度5強を観測した久御山町では下津屋の事業所で26歳の男性がエレベーターに閉じ込められた。救出後、体調不良で救急搬送した。
 また中央公民館ホール舞台の天井からコンクリート破片などが落下。ホールと料理実習室、音楽室の利用を中止した。このほか生涯学習センターゆうホールの壁タイル2枚が落下。総合体育館アリーナの天井パネル4枚が落下、2階ベランダの壁面が落下するなどの被害があり、アリーナは午後5時から使用を再開した。
 大藤神社(同藤和田)では鳥居脇の左右の石灯篭の中台が地震で横にずれたほか、笠の頂上にのる宝珠が落下。御牧地域を中心に12件の屋根瓦の破損があった。

■宇治市

 宇治市では琵琶台の82歳女性が転倒で救急搬送されたほか、槇島町で家具の倒壊を両手で抑えていた85歳男性が腰痛で救急搬送された。いずれも軽症。
 木幡西浦では13歳の女子中学生がマンションのエレベーターに閉じ込められたが、20分後に救出された。
 府営西大久保団地では3棟(5階建、40戸)、5棟(同)の2ヵ所で屋上に設置した繊維強化プラスチックの受水槽が破損し水漏れが発生。小倉町神楽田の商業施設でも高架受水槽から水漏れが起き、給水タンクでの給水などの応急対応を実施。
 宇治市立岡屋小学校(児童396人)では北校舎2・3階の壁の一部がはく離し、ガラスが割れたり、ひびが入るなどしたため、休校とした。
 木幡赤塚で店舗の壁(0・5平方b)が崩壊したほか、市役所庁舎2階の市民税課前では天井のボード(45×80a)10枚がはく離した。
 このほか公立・民間の7保育所でガスが停止し、大久保保育所で天井の一部がひび割れした。

■城陽市
 城陽中、廊下接続部金具外れ
 住宅、公共施設でガラス破損も

 震度5弱の城陽市は、地震発生直後の午前8時に災害対策本部を立ち上げ、市内41ヵ所に避難所を開設した。余震などの不安から一時4ヵ所に9人が避難したが、午後3時時点でゼロとなったため閉鎖した。人的被害では、60歳代の女性が自宅で、落ちてきた額縁に頭を打ち、軽い打撲症を負った。
 登校時間と重なったため、高槻市では小学校4年生児童が、倒れたブロック塀の下敷きになり死亡する悲劇も発生。城陽市では、15小中学校の児童、生徒は無事登校した。市立城陽中学校(山本泰之校長)では、校舎と渡り廊下の接続部の金具が外れたため、大事をとって全校生徒を下校させた。市営繕課が現場で点検したところ、つなぎ目のずれ以外に構造的な問題はなく、安全が確認されたため、19日からの授業には差し支えないという。
 残り14校では、理科実験室のホルマリン入りの瓶が倒れた程度で、建物に大きな被害はなかった。学校関係以外では、鴻ノ巣山運動公園内市民体育館の天井ボード1枚がはがれ落ちた。JR城陽駅2階コンコースのガラスが破損、数ヵ所の公共施設で、天井材落下、ガラス破損、外壁のひび割れなどが生じた。また、民家の屋根、外壁などの破損が22件報告された。また、水道の漏水、濁りなども数ヵ所であった。小学校の中には、下校時に教師が引率し、集団下校する姿も見られた。【藤本博】

■京田辺市

 京田辺市では、漏水により老人福祉センター宝生苑と常磐苑で風呂が使えなくなったほか、市内各地で水道水の濁り、市社会福祉センターのエレベーターが停止するなどの影響が出た。人的被害は確認されていない。
 市では地震発生を受け災害警戒本部を設置。各地を点検したが、土砂崩れなどの被害は認められなかった。
 市内の小中学校、幼稚園、保育所は安全確認後、通常通り開校・園・所した。このうち大住小と三山木小では、ガス供給がストップしたため、通常給食に変え「救給カレー」を提供。子育て広場「てふてふ」は臨時休所した。

■宇治田原町
 サンビレ利用者が軽傷

 宇治田原町では震度4を観測、災害警戒体制を配備した。通常、震度5弱を配備基準としているが、隣接市町に震度5弱の地震が発表された場合もこれに該当するため配備を行った。
 特別養護老人ホーム「サンビレッジ宇治田原」(谷村富啓施設長、禅定寺砂川)では、地震発生時に利用者の87歳女性が歩行中、前かがみに転倒。腰をひねり、痛くなって立てなくなったため、9時18分ごろに職員が119番通報。軽症で救急搬送された。
 このほかは被害の報告がなかったが、町はパトロールを実施。公用車で町を巡回し、状況把握に努めた。
 町内の小・中学校については、すべて通常通り授業を開始。大きな問題はなく、宇治田原小学校で時計が割れた程度だった。
 宇治田原町は鉄軌道がなく、通学・通勤には徒歩か車やバスなどを利用するため、交通の影響は見られなかった。【鹿野達郎】

■井手町

 井手町では地震発生を受け、災害警戒本部を設置し、職員らが町内の被害状況を調べた。住民からけが人の報告はなく、水道、ガス、道路のほか、文化財や寺社仏閣の被害は認められなかった。
 いづみ人権交流センター体育館では、石ころサイズの天井片の落下が確認された。地震による影響で落ちたと思われ、体育館を使用停止にして調査している。
 賀泉苑では風呂場のタイル10枚ほどがはがれたが、もともと使っていなかったため影響はなかった。
 また、奥玉川橋に配管されている「橋梁添架菅」から、少量の漏水を確認。水道水を通すものだが、周辺の給水に影響は出ていない。
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