No32
眼鏡屋の奥まったところにある、金髪女性のヌードカレンダーが貼ってある扉の前にいる。
ツアーコンダクター(以降TC)が威勢良くそれを開くと、ひと一人が、やっと上り下り出来る大きさの、勾配がきつい階段が現れた。 照明が設けられていないせいで、コンクリートに囲まれた空間独特の暗がりと冷たさがある。この5年前行った、ソウルはチャムシルスタジアムの中に似ていた=W杯観戦記25参照=。頂上部辺りが右からの光に照らされている。これも、スタジアムの中に似ていた。
違うのは、頂上付近からは何の音も聞こえてこないということだけだ。
振り返りもせずTCは登って行く。我々は後に続いた。シャカシャカという、靴底がコンクリートに触れて出
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