No29
6月29日午前10時、韓国は釜山港国際フェリーターミナルに到着したことを告げるアナウンスが鳴った。定刻どおりだった。
しかし、二等スタンダードの私達はすぐには降りられない。先ずは一等船室の人が下船口へ向うようにとのアナウンスが続けて行われたからだ。
が、韓国人の奥さんを持ち、日本で働いているという大男はすでにいなかった。
それから、20分近く経ってから、二等スタンダードの乗客も下船口へ向うようにとのアナウンスが鳴った。
下船口はひとつしか設けられていないのを知っていたから「どうせ、並ばなければならないんだから」と、す |
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