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| ■検証 六地蔵ものがたり G |
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支援協力は組合員の意志一致が基本 宇治商工会議所 商業活性化に問われる指導力の発揮 |
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京都市に隣接、京阪六地蔵駅、JR六地蔵駅があり京都市営地下鉄も延伸工事が進み、常に「宇治市の北の玄関口」といわれている六地蔵。宇治ショップセンター協同組合の事に関しては誰しも「現状ではダメだ。何とか活性化を図れないのか」と期待。活性化の成否は宇治市内各地の商店街、小売市場再生のモデルケースにもなるともいう。 行政とは違った視点、スタイルから商工業活性化・リーダーシップ発揮が求められている宇治商工会議所は「六地蔵」にどういう役割を果たし、どんな未来像を持っているのか。商工会議所は公共性の高い特別認可法人。最近では長引く景気低迷で会員事業所も減少しており、会員拡大は大きな課題になっているが、会員増強のためにも指導力強化、会員でよかったと思えるメリットは欠かせない。 20年も前にまとめられたのだから「古典」になってしまうかもしれないが、商工会議所が事務局となり、商業に詳しい学識経験者や行政・議会、商工団体関係者たちが中心となってつくった商業近代化委員会宇治地区部会が「宇治地域商業近代化地域計画報告書」をまとめた。報告書(基本計画)発行は昭和60年(1985年)3月。続編としてより踏み込んだ内容をまとめた実施計画報告書を平成2年(1990年)3月に出している。 時代背景からいえば景気拡大から全国各地で大型店進出をめぐって地元小売業者との間で軋轢を生み、激しい反対運動が起きていた。宇治市内でも地域単位で大型店対策協議会という名の「調整」組織が作られ、頻繁に会議が開かれ、小さなコンビニ店舗さえ強い反対の動きが合ったりもした。 しかし、基本計画では地下鉄東西線延伸構想があり、宇治、山科、伏見の3方向に広がる交通の要衝・北の玄関口――と位置付け、「長期的な展望の上に立って、商業地の整備を図っていかねばならない」としており、具体的なショッピングセンター地区に「奈良町池跡地の付近が望ましいといえる」と、まるで現在のイトーヨーカドー進出を見越したかのような記述がある。 少し長くなるが、7項目の長期整備計画も提示。北の玄関口として▽広域幹線道路(外環状線、京都・宇治線)に面し、将来の地下鉄と連絡が取れる上に、一定の平場が確保できる位置に地域商業の核を配置する▽商業核では交通拠点に近い側に専門店集積を図り、既存商店街に近い側に最寄型の核店舗を配置する▽既存商店街については、半径2`程度を商圏とする近隣型商店街として、計画する▽商業中心地が北に移動するため、既存商店街の低下を招くおそれがあり、ショッピングセンター地区の形成に当たっては、既存商店街の今後の形成を充分に考慮したものでなければならない、などとしており、商業施設以外に人々が憩うことのできるスペースとしてプロムナードや広場、ポケットパーク設置も展望。 図面の一つ「六地蔵地域整備計画図」では、現在のイトーヨーカドー立地場所が「百貨店」になっており、宇治ショッピングセンターは最寄型店舗。他に公共施設として多目的ホールもある。 商店街の協力として最後に問題を提起。「各種計画が実現化するにつれ、その立場上、対立する場面もあろうが、共同できる事柄がないのか、又、お互いの立場を考慮した上で、認められる事柄がないのか、さらに冷静な意見交換がなさ得ることが望まれる。…商業集積をいかに方向付けるか、商業者自身が協議を重ね、行政・商工会議所が、その調整に役割を果たしていく必要がある」とまとめ、行政・商工会議所の役割と機能にも期待している。 実施計画では、大型店進出を見越し、大型店のみの商業施設の建設で終わってしまった場合には既存商業者の受けるメリットはほとんどなくなってしまう――として都市間で競争できるだけの商業地を地元商店街主導で実現しなければならないことも示しており、具体的に「北の玄関口街づくり推進協議会」、行政・商工会議所が連帯して問題に対処しなければならないこともはっきりと訴えている。 さて、現状はどうかというと実施計画で心配された通りに終わっている。結局、大型店・イトーヨーカドー進出だけで終わり、既存商店はとんでもない状況にある。市民憩いの広場になるようなプロムナードも多目的ホールもなく、連帯して問題に対処したとはとてもいえない。 今後はというと、宇治商工会議所も「西の大久保百番街、東の宇治ショップセンターといえばかつて宇治市内小売市場全盛時代の東西横綱みたいなものだった。宇治ショップセンターのことも詳しい背景まで知っている人は少なくなったが、過去の経緯はともかく過去をある程度は水に流し、組合員が望む将来像を提示できないものだろうか。まず、当事者が絵を描き、行政や商工会議所が支援するものでなければ成功しないのではないか。大変難しいとは思うが。我々としては新しい役員・理事に期待するしかない」といい、現状を憂慮。まず、何はともあれ組合員の意見調整、速やかで正常な、目先の利害にとらわれない動きを期待している。(つづく)【川田一公】 |
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