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| ■検証 六地蔵ものがたり D |
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厳しい環境、空き店舗だらけ 宇治ショップセンター協同組合の未来は |
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宇治ショップセンター協同組合が誕生した1967年(昭和42年)頃は「儲かった」とどの組合員もいう。まだ競合相手がおらず、活気が溢れていた。京都府、宇治市、宇治商工会議所の指導を受けてオープンから2年後の1969年に中小企業協同組合法に基づく協同組合を設立したのが良い結果を生み、オーナー企業のピンチの際にはオーナーから土地建物を買い受け、組合として完全な自立を成し遂げた。開業当初からのセンターを知る人にはかつての栄光、活気を忘れられない。 大型店進出を背景にした開発という名の地上げで多くの人が人生を間違えた。お金の魅力は時として魔力にもなる。強硬に売却に反対していたある人物は前回で記述したかつての革新系政治家として知られたN氏が仲介役として呼び出し、出かけてみると売却を求めている中心人物がいた、ということもあったようだ。組合役員は一般よりも5割増しの6千万円を手にしたが、一部の強硬な売却反対を主張してきた人物には何と億単位のお金を提示したこともあったという。何故、そんなうまい話に与しなかったのか。「多くの組合員は同じ地域に生まれ育った者が多い。自分だけが、一部の人だけがいい思いをするのはおかしい。しかも役員が役得するのは…」というのが拒否理由。 「さまざまな出来事をそのまま書けば本ができるのでは」という波乱万丈の十数年。家族ぐるみの付き合いさえしていた組合員同士さえもいがみ合い、反目しなければならない現実。いろんな問題で法的には整理、結論が出されてきたが、闘いすんでみれば未来図を描こうにも空き店舗だらけになり、大型店さえも青息吐息の現実。 憂慮する理由の一つは恐ろしいほどに先行きの見えない不景気がある。もう一つは組合員権利を事実上、売却したはずの組合員が「不当利得返還控訴事件」(大阪高裁判決)で結果としてはお金は返還しなくてもすみ、遊戯業業界のY氏が丸損のような判決で決着した。問題はそれで収まったわけではない。今度は権利譲渡したはずの一部組合員が「権利を主張」するという複雑な事態を招いた。当然、一貫して売却に反対してきた組合員からすれば「そんなアホなことがあるんかいな」となる。三つめは正義の味方であるはずの人物が裏取引ともいえる動きをしていた疑いがあること。「証拠となる写真も撮影した。直接、問いただしたこともある」と、この件に関しては怒り覚めやらない。 夢、未来図、将来構想を語り始めなければならない時期を迎えているのに現実に横たわる問題は一つ一つ整理しなければならないし、簡単でもない。裁判、調査に多額のお金を使い、それでも出口が見えないとなれば誰しも憂慮する。 連載中にさまざまな反響があった。4千万円を手にしたある人物からは「一方的な話ばかり書くな。そんなきれいごとばかりじゃない」と忠告めいた批判意見もあった。多くの人が「何も話したくない。話すこともない」と、視線さえ逸らすためにうまく取材が進まないこともあったが、この人物は取材拒否しておらず、取材に応じていただければ近く紙面で報告したい。(つづく) 【川田一公】 |
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